ふと耳にしたメロディーが心にすっと染み込んで、穏やかな気持ちになったという経験を、きっとだれもが味わったことがありますね。
あぁ、身近に音楽があったら、そしてもし自分で奏でることができる楽器があったらなぁ、と思いつつ…毎日の生活が慌ただしく過ぎていく。
そうだ、ギター!ギターが弾けたらどんなにいいだろう、と思うけど、でもどうやって始めたらいいのか分からない。
自分にはチャンスがなかったけれど、子供には音楽を奏でる喜びを味わって欲しい。でもどうやってやる気を起こさせる?
手軽に始めることができて、カッコいいと人気のアコースティックギター。
色々な人のアコギを習うきっかけをまとめてみました。是非ヒントにして下さい。
アコギを始めたきっかけは何?
皆さん、どうやってアコースティックギターを始めたのでしょう?
*Naoさん
もともと音楽が大好きで、学生時代アコーステックギターに憧れながらもバンドではベース担当。ずっとスピッツが大好きで、お子さんが2歳になった頃、子育てをしながらできる趣味、家にいながらできる何か、と考えてアコースティックギターを始めたそうです。
参照:https://note.com/nao_nyao/n/n5de11c840758
*ギター講師Y.Oさん
アコーステックギターを弾くお父様を観て育ったにも関わらず、中学3年生の時に友人が弾いていたエレキギターに出逢い、アンプに繋いだ時の迫力に衝撃を受けギターを始めたそうです。しだいにギターにのめり込み、その後アコーステックギター始め様々なギターを弾くようになり、ついにはプロにまでなられたと言うことですから、やはり子供の頃の環境は大きな影響を及ぼすのですね。
*magoさん
高校3年生の時、たまたま行きつけの床屋さんで、アコーステックギターをポロリンとオシャレに弾くおじちゃんに出逢い、その姿に衝撃を受けたのがきっかけで、それまで音楽に興味がなかった彼がギターに興味を持つようになります。そして動画巡りをしていた時、しっとり弾く、または弾き語りでジャカジャカ弾く、というのとは180度違う、ギターがまるで歌っているようにメロディーラインと伴奏を奏でるアコーステックギターの世界に衝撃を受けギターを始めたそうです。
参照:https://ameblo.jp/mago1000/entry-12056406856.html
*Aiskさん
中学生の頃、YouTubeで音楽を聴いていた時、偶然出逢ったアコーステックギターの動画に、ものすごい衝撃を受けたのがギターに興味を持ったきっかけだそうです。ギター1本でこんな素晴らしい表現ができるのかと感動し、翌日には中古ギターと教本を購入したということですから、その衝撃振りが分かりますね。
参照:http://www.aisakamakoto.com/?p=729
ご両親が実家で見ていたEric Claptonの映像を見て無性に弾いてみたくなったのがきっかけだそうです。
*ギタリストM.Tさん
お父様が学生の頃 趣味で弾いておられたギターが家にあり、9歳頃から長渕剛や吉田拓郎など歌本などで弾き始めたのがきっかけだそうです。その後クラシックギター教室に通い、高校ではエレキ、ドラム、ベース、ピアノなどを弾き、19歳の頃、YouTubeで刺激を受け、押尾コータローさん、アンディ・マッキー、ドン・ロスや岸部眞明さんなど、ソロギターを弾かれるようになったそうです。
参照:http://www.aco-world.com/int/96tsuru/96page01.html
ギターを始めたきっかけまとめ
ギターを始めたきっかけとして、他にもこのような理由があるようです。
・好きなミュージシャンに憧れて
・演奏したい曲があったから
・友達がいなかったから
・受験シーズンで勉強のストレス発散
・家にギターがあったから
・近くにギター教室があった
・ギターを弾く人を見てカッコいいと思った
・仕事と家事の間でできる趣味が欲しかった
・達成感を味わいたかった
・ギター教室の先生が優しそうだった
・だれかに褒めてもらいたかったから
….ということで、アコーステックギターを始めたきっかけとしては、家族の誰かがギターを弾いていた、または音楽を聴くことが好きだった、家にギターがあって身近な存在だった、など家庭環境に影響していることが多い、ということがわかりました。
また、全くギターと無縁の環境だったにも関わらず、心に響いた音楽を奏でてみようと思った時、いちばん手に入りやすい楽器がギターだったという人も多いようですね。
子供時代に楽器に触れるかどうかは、その後の音楽生活に影響を及ぼすことは間違いないのですが、子供であっても好き嫌いがありますよね。
もちろん押し付けはダメですが、でも良い環境を与えてあげることで、子供たちにいろいろな可能性を与えてあげることができます。
では、どうしたら子供がギターに関心を持ってくれるのでしょうか?
子供がギターに関心を持つためにできること
ギターを始めたほとんどの人が、大きくなってからのようですが、子供がギターを習うメリットはあるのでしょうか?
子供がギターを習うメリットは?
脳を刺激して賢い子に育てられる
もちろん、音楽を「聴く」だけでも脳が刺激されることは周知の事実ですが、「弾く」側になると、これがとんでもない脳への刺激になる、と言うことが発見されています。
「左脳」が言語や数学や論理的な働きをするのに対し、「右脳」は音楽脳とも呼ばれ、感性やイメージを伸ばします。
「右脳」は生まれてからすぐ全開の状態で刺激を受け、言葉を「音」として、文字などを「イメージ」として学習します。
それが次第に成長し、言葉を言葉としてとらえ、文字に表したり、楽譜に表すようになる頃には「左脳」がより刺激を受け、しだいに優位になっていくと言われています。
それで右脳が開いている時期、特に6歳以下の子供に楽器を習わせると、驚くほどの素晴らしい能力を発揮できるようになる可能性があります。
世の中のパパ、ママの中には、私の能力はたいした事ないのだから、自分の子供に何かを期待するのはかわいそう、と思っている方がいらっしゃるかもしれません。
でも、このように人間の脳は、子供時代に受ける刺激によって、誰もが無限の可能性を持っているのですから、楽器を習う機会を与えてあげることはお子さんへの素晴らしい贈り物と言えるでしょう。
音感を育むことができる
音感とは音の高さを認識する能力のことです。音感は先天的なものではなく、音による刺激により訓練によって育つ能力、と言われています。
特に3歳から6歳くらいまでは、聴く力が急激に発達する時期なので、この時に沢山音楽に触れ、楽器を習い始めると音感を効果的に身につけさせることができます。
楽器の練習により音感が身につくと、歌が上手に歌えるようになるだけではなく、大きくなって他の楽器の習得にも有利です。
そして楽器の練習は、目で見た楽譜を、手を動かして奏でる、そしてその音を聴く、と言う一連の動作が関係しているので、最近の研究では子供時代に音楽教育を受けることで、なんと運動能力までも高くなる、ということが明らかになっています。
また、音感を伸ばすことは、外国語の習得にも大変有利です。なぜなら耳に入ってくる外国語は音楽と同じで、音の微妙な高さの違いを聴き分ける必要があるからです。音を聴き分けて理解する、そしてそれを正確に発音することが出来る、と言うのは音感と深いつながりがあります。
子供時代に楽器を習い、音感を伸ばすことにより、運動能力や言語能力まで伸ばすことができます。
子供がギターを習う上で親がやってはいけないこと
まずは、子供の能力を過小評価してはいけないことです。
子供の脳は、大人とは全く違う方法で新しい事を学んでいきます。大人が子供に、こんなことはできないんじゃないか、と決めつけたり、練習させるのはかわいそう、と考えたりするのは間違っています。
なぜなら、子供にとって新しいものに触れるのは、勉強ではなく、遊びだからです。
もし、親が押し付けたり、勉強の一環として楽器を習わせたりするなら子供にとって苦痛になるでしょう。
反対に、とにかく楽しければ、楽器はおもちゃになるのです。つまり遊びの一環になるのです。
でも大人は知っています。楽器は練習しなければ上達しません….。それで、毎日のように「練習しなさい」と繰り返し言います。でもここが危険で、もしイヤイヤ週に30分練習させたら….あっという間に嫌いになってしまいます(>_<)
その代わり、例えば親が楽器を取り出して〜 ポローンと、たとえ弾けなくても、音を出してみたりするだけでも、あっという間に子供は「私も」と、関心を持ちます。
イヤイヤ 週に1回30分練習させるより、毎日楽しく5分楽器を持たせる方が上達するんです!
そして忘れてはならないのは、子供の年齢が小さいほど伸び代は大きいということです。
子供の脳は計り知れないのです!
子供におすすめのアコギ
どんなにお子さんが小さくても、おもちゃのギターを与えるのはおすすめできません。
なぜなら子供の能力は小さければ小さいほど伸び代がありますので、せっかくの聴覚を伸ばすチャンス、
このタイミングでおもちゃは残念過ぎます。
おもちゃのギターを与えるくらいなら本物のウクレレを与える方がずっと良いでしょう。
子供用ギターを選ぶ点での注意点
限りない子供の能力を信じて、やはり本物のアコギに触れさせるのが良いでしょう。
ミニギターと言う選択肢もありますが、これは携帯に便利と言うだけで、特に子供用ギターと言うわけではありません。
実際、ネックの太さはミニギターも普通のギターもあまり変わりません。カポタストを使ったり、チューニングを変えれば小学生でもアコギを弾くことができます。
ボディーが小さめの大人用ギター、もしくは本格的なトラベルギターがおすすめです。
是非本物の音に触れさせてあげましょう!
Ayersエアーズ TG09-SM OTS JP Custom
Headway HC-630TRV HB トラベルギター
Taylor Baby Taylor-e Koa
Martin Little Martin Series LXME Natural
ティーンエイジャーにおすすめのアコギ
さてさて、ティーンエイジャーともなれば大人と変わりありません。
身長と手の大きさで、抱えた時に特に問題がなければ、大人用のギターをおすすめします。
ギターによってボディーの厚みも違ってきますのでチェックしましょう。
Ayers エアーズ AC-SOL ESN JP Custom
https://www.ayersjp.co/product-page/ac-sol-esn-jp-custom-エアーズエレアコ
Taylor Guitars A10 Academy 10
Ayersエアーズ TG09-SM OTS JP Custom
https://www.ayersjp.co/product-page/ac-sol-esn-jp-custom-エアーズエレアコ
まとめ
慌ただしく過ぎていく毎日。音楽が生活の中にあるだけで、ふと気持ちを切り替えたり、ストレスを軽減させてくれるものですね。
精神的に落ち込んだりした時、手にしたギターの音色に癒され、また頑張ろうと前向きになれたり。
もし、子供時代に良い楽器や音楽に触れる機会があれば、音楽を始めるきっかけになり、それは計り知れないほど人生に豊かさを与えてくれることになるでしょう。
たとえ自分自身がそのような環境に育ったのではないとしても、子供には楽器の素晴らしさを、できるだけ早くその機会を与えてあげたいですね。
二度と戻っては来ない子供時代。新しい概念をスポンジのように吸収し、学習能力がとんでもない時代(羨ましすぎる…)是非是非、本物の音に本物の楽器に触れさせてあげましょう!