さぁ、みんなの前でアコギを弾こう、というあなた。いよいよピックアップの世界へ〜。
でも、ピックアップって本当に必要?
どれを使えばいいの?
選び方の方法は?
これから上記のような疑問に答えていきます~
アコギ用ピックアップとは?
アコギの自体の音は美しい。でも人前で演奏するとなると、音量が足りない.….(泣)
そこで登場するのがピックアップ!
そう、ピックアップとは楽器のボディや弦などの振動を、それに応じたアナログの電気信号に変換する装置のこと。
マイクの役割をするピックアップで音を拾い、アンプなどを使って音を大きくして鳴らす、というメカニズムです。
ピックアップの種類と特徴
ギター弦の振動を電気信号に換える、つまり発電方式で分類すると以下の3種類になります。
ピエゾ・ピックアップ
弦振動を電気信号に変えるピエゾ素子を使ったピックアップマイクのこと。
さらに以下の2種類の形式に分類されます。
アンダーサドル型ピエゾ
サドル下に板状のピエゾ素子を仕込んで弦の振動をサドルに拾います。
メリット
サドルを伝う弦の振動をダイレクトに拾うことができます。
ピックアップが露出しないため、外観に影響せず、また外れてしまう心配がなく、
ピックアップそのものに触れてノイズになるようなこともありません。
デメリット
サドルの下にピエゾのみになると、一般的なエレアコのような音になり、ボディを叩く音は拾えません。
また、アコギの生音が好きな人にとって、アンダーサドル型ピエゾピックアップは不自然な音と感じます。
さらに、アコギボディーとサドルに加工が必要です。
代表的なものはフィッシュマンのピックアップです。
FISHMAN Undersaddle Pickups AG-125
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コンタクト型ピエゾ
本体に直接仕込むのではなく、アコギボディーに貼り付けて使うタイプです。
メリット
ボディを叩く音が拾えます。
貼り付けるだけなので脱着が簡単。
他のピックアップに比べて価格が安価。
デメリット
ハウリングが出やすく、どの位置に貼るかベストな位置を決めるのが難しい。
コンタクト型ピエゾピックアップ1個だけでは、ハウリングしやすいため、大音量を出せません。
マグネチック・ピックアップ
磁石が弦の振動を電気信号に変えるタイプのピックアップのこと。
サウンドホールの間に橋を造るように設置します。
メリット
サウンドホールに挟むだけの取り付けで、ギターの加工が最小限に抑えられます。
ハウリングに強く、太い音が出ます。
高品質なものであれば生の状態に迫った美しい音色を出せるものもあります。
デメリット
マグネチック・ピックアップは基本的に弦の振動のみを拾うため、ボディを叩く音を拾うことはできません。
低品質のものはエレキギターのような音になってしまう可能性があります。
そしてある程度の重量があり、弦振動に影響を与えてしまうという事もあります。
また物理的な問題として、演奏中や運搬中にズレたり落ちたりすることもあります。
世界中のトッププロミュージシャンに愛されているマグネチックピックアップの代表はサンライズです。
Sunrise(サンライズ)S2
コンデンサーマイク
内部に小さなコンデンサーマイクを仕込み、それで音を拾います。
メリット
通常のマイク録りとほぼ同じ構造なので、音色はとても自然です。
アコギの生の音色を尊重したい、ギターそのものの個性を出したい場合はコンデンサーマイクを使うのが良いでしょう。
デメリット
音が反響するギター内部にマイクを仕込むので、ハウリングにはとても弱く、セッティングが簡単ではありません。
大音量での使用は適しておらず、バンドなどで使うのには向いていません。
アコギ用それぞれの欠点を補い合うハイブリッド型ピックアップ
そもそもピックアップと言うのは、聴衆の前で演奏するのが前提で、ある程度の音量を上げたい、という目的があります。
それが広い会場なのか、それとも狭い部屋での演奏なのか、と言う条件に合わせてピックアップを選ぶというのが良いですが、
これまでの点からすると、それぞれのピックアップにメリットとデメリットがあります。
そのためお気に入りのギターにどのピックアップを取り付けるか、と言うのは非常に難しい選択となります。
そこで登場するのがハイブリッドスタイルのピックアップです。
ハイブリッド型ピックアップとは?おすすめ6選
ピックアップには発電方式で分類したピエゾ・ピックアップ、マグネチック・ピックアップ、コンデンサーマイクの3種類があり、
ピエゾ・ピックアップの種類として、アンダーサドル型ピエゾとコンタクト型ピエゾの2種類がありました。
まとめると、4種類のピックアップになります。
1.アンダーサドル型ピエゾ
2.コンタクト型ピエゾ
3.マグネチック
4.コンデンサーマイク
ハイブリッド型ピックアップとは、
この4種類のうち2種類以上のピックアップのメリットとメリットを組み合わせることでデメリットを補うスタイルのことです。
以下ハイブリッド型ピックアップの例と、人気ピックアップを挙げてみます。
マグネチック+コンタクト型ピエゾ+コンデンサーマイク
この3種類のピックアップを組み合わせることで、ボディを叩く音、ボディ内の空気感も全て出すことができます。
SKYSONIC ( スカイソニック )PRO1(プロワン)
このPRO1(プロワン)、3種類のピックアップをミックスしてモノラル出力可能という、とても便利なピックアップで最近話題になっています。
このピックアップで、ボディヒット、ボディ内の空気感を出すことができます。
このPRO1(プロワン)、手軽に使えるだけでなく、ステレオケーブルを使って2チャンネル出力に切り替えることも可能です。
それで、コンタクトとマグネチックを外部プリアンプ(音の信号を整えてよりアコギの音にする装置)でコントロールして、好みの音作りをすることも可能です。
ピックアップ初心者も簡単に始められ、さらにステップアップ後も満足して使い続けられる、将来性のあるピックアップとも言えるでしょう。
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マグネチック+コンデンサーマイク
一般にマグネチックは超高音域を拾えません。
しかしコンデンサーマイクを組み合わせることによって、
ボディを叩く音とハーモニクスの高音を綺麗に出せるようになります。
このふたつを組み合わせることで、アコギのサウンドにより近くなります。
SKYSONIC(スカイソニック)NEW T-902
T-902は、中高音に特徴があり、ピエゾピックアップのようにバンドの中でも埋もれないキャラクターを持っています。
そして、いかなる会場でもノイズを出さない高度な技術で製造されています。
さらに出力が大きく、プリアンプなしでも使えます。
また、マイクの向きにより多彩な音を作れます。
例えば、マイクをバックボードに向けてギタリストの右ひじの方向へ向けると深みのあるサウンドが作れます。
エンドピンジャック用の穴さえ空いていれば、自分でも取り付け可能です。
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SKYSONIC (スカイソニック)T-903
T-903は、弾き語りに最適なピックアップで、太い低音と厚みのあるマグの音に定評があります。
裏側に高性能コンデンサーマイクが搭載されていて、独立ボリュームで調整できます。
マグとマイクの独立ボリュームによりマグの音痩せに対処できます。
弾き語りにもソロギターにも定評のあるピックアップです。
T-902同様、エンドピンジャックさえ空いていれば、自分でも取り付け可能です。
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FISHMAN RARE EARTH MICBLEND(フィッシュマン レアアースブレンド)
サウンドホールに簡単に取り付けることができるギター用マグネティックピックアップ。
ネオジウムマグネットを使用し、各弦のバランスもきわめて良好です。
ピュアでクリアなサウンドを実現するアクティブ回路を内蔵。
エンドピンジャックも付属しており、恒久的な取り付けも可能です。
アンダーサドル型ピエゾ+コンデンサーマイク
外観を大きく損なわないというメリットがあり、マイクによってピエゾ臭さを消すことができます。
ただ、プロショップにお願いして加工してもらう必要があり、費用がかかります。
LR Baggs ANTHEM(LRバックス アンセム)
ピックアップ本体をブリッジ裏に取り付け、コントロールユニットをサウンドホールに設置するだけ。
ピエゾピックアップと生音を拾うマイクとのブレンドが可能です。
Gibson社がこのピックアップを採用しています。
マグネチック+コンタクト型ピエゾ
バンドサウンドにも埋もれないパワーと音量や、エフェクトの使用など、より積極的なサウンドメイクを行なうプレイヤーにお勧めです。
M-Factory(Mファクトリー)
押尾コータローはじめ、多くのプロミュージシャンから愛されている、プロギタリスト御用達のピックアップと言えるでしょう。
このピックアップは二系統で出力するため、外部に2チャンネルのプリアンプが必要になり、システムが大がかりになります。
番外!とんでもなくすごいピックアップ
オーストリア出身で世界的に有名なギタリスト、Tommy Emmanuel (トミー・エマニュエル)が使っているMaton(メイトン)と同じく
オーストリアギターの、Cole Clark(コール・クラーク)というブランドがあります。
Cole Clarkは日本でも北川悠仁 (ゆず)や佐藤竹善が使用していることで有名です。
このCole Clark(コール・クラーク)とMaton(メイトン)ギターのピックアップを開発した
Bradley Clark(ブラッドレー・クラーク)が、この度最新のピックアップを開発しました。
それがSuperNatural(スーパーナチュラル)ピックアップです。
SuperNatural(スーパーナチュラル)とは?
この、SuperNatural(スーパーナチュラル)、なんとアコースティックギターのサウンドをケーブル一本で出力し、DIも必要ありません。
これまで見てきたように、上に挙げた4種類のピックアップはそれぞれデメリットがあります。
例えばアンダーサドルタイプのピエゾはフォルテシモに弱く、強いストロークでは音が歪んでしまう傾向がありました。
SuperNaturalピックアップはこの問題を解決し、
強く弾いても音は潰れずギターの音量のダイナミックレンジをそのまま再現する事ができます。
内部には、場面に合わせて使えるサウンドが4つあらかじめプリセットされています。
その音は
1.ナチュラル(ストロークに使える音)
2.フィンガースタイル(ソロギターに使える音)
3.ブルース
4.ボサノバ
と、この4つの異なるサウンドをボタン一つで呼び出す事が出来ます。
これにより異なる環境、異なるスピーカーでも、ベストなサウンドをすぐにチョイス出来ます。
さらに低音、中音、高音の3つのEQにより微調整が出来ますので、多彩な音作りが可能。
出力が大きいので特別大きなステージでない限りDIも必要としません。
そのままミキサーにつなぐだけですぐにライブが可能になります。
この最新型ピックアップSuperNatural(スーパーナチュラル)、日本においては唯一Ayers guitar(エアーズ・ギター)に搭載されています。
SuperNatural(スーパーナチュラル)はギターのモデルごとに、
ギターの音を測定、分析し、ハウリングしやすい音を調整してあります。
これは例えるなら、既成スーツとオーダーメイドスーツの違いのように、
ピックアップがそれぞれのギターにぴったりの音が出るよう調整してあるわけです。
オーダーメイドのスーツを着た時のフィット感と同じように、
誰もが音を出した瞬間気持ちの良いサウンドを実感できます。
世界最新型ピックアップSuperNatural(スーパーナチュラル)のサウンドの自然さ、出力の力強さ、使いやすさ、デジタルプリアンプの便利さなどは、
まるでガラケーからスマホに変わったくらい新しい時代のピックアップを感じさせる
と多くの人に衝撃を与えているようです。
Ayers guitar(エアーズ・ギター)必見です。
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まとめ
さてお気に入りのギターに、せっかくピックアップを取り付けるのだから、気持ちのいいサウンドを期待したい!
4種類それぞれのピックアップにはメリットとデメリット、出せる音と出せない音があるというのが現実で、そうすると、いくつかのピックアップを組み合わせてデメリットを補う、ハイブリッド(混合型)ピックアップという選択になるわけですね。
でも…とんでもなくすごいピックアップSuperNatural(スーパーナチュラル)も試してみたい!
もし、新たなギター購入を考えている場合はこのSuperNatural(スーパーナチュラル)搭載のエアーズギターは試奏してみる価値が多いにあると言えるでしょう。
普通のエレアコとは全く別次元のこのギター。生音良し、ラインサウンド良し、という噂、一体どこまで本当なのか?ちょっと信じがたい。あぁ、手にとって弾いてみたいという衝動、好奇心が止まらない〜!