クラシック、アコギかエレキに関わりなく、大切なギターを置いておくと使えなくなっていたとか悲惨です。
こんな疑問感じてませんか?
- しまうときに弦を緩めたほうが良いの?
- 弦を外してしまったほうが良いの?
- 家にあまり弾かないギターがあるけど放置でOK?
- うちの部屋の温度変化激しいんだけど、ギター放置で大丈夫?
- ギター保管に適切な温度と湿度ってどうなの?
- 狭すぎる部屋でのギター保管方法を教えて!
では、ギター保管方法についての疑問点にお答えします~
ギターの保管方法がまずい時におこること
ギター保管方法を間違うとギターが使用不可能になったりします。
せっかく買った大切なギターです。
板が剥がれたり、カビが生えたりしたら卒倒しますね。
音質が変わる
傷や破損、劣化の結果として使用者にどんな影響が起こるかと言うと、
音質が変わります。
そこには音が出なくなる、弾けなくなると言う意味も含まれています。
以下のようなことが発生し、音質が劣化します。
傷、破損、劣化
- ネックの反りやねじれが生じる
- ボディーがひび割れる
- 弦が使えなくなる
- カビが生える
- 指板の浮きやギターの接合部分の劣化が起こる
上記のようなことが起こらないように気を付けることができるポイントがあります。
ギター保管方法6つの注意点
ギターの劣化を防ぐために6つの注意点を列挙してみました。
温度
ギターを保管するにあたり適切な室温は20-25℃です。
ギターを車の中に放置とかは夏場も冬場もギターにとっては良くありません。
急激な気温の変化でギターに結露が発生するのも良くないです。
暑い日や寒い日に外に持っていくとき、持って帰ってきたときは気をつけましょう。
湿度
湿度40~50%が適正とされています。
冬場に一晩車に置き忘れただけで塗装にひび割れが生じたと言う事例もあります。
乾燥しても高温多湿であってもギターにとっては厳しい環境です。
乾燥しすぎていると
- ネックが反れる
- トップ、エボニー指板などが割れる
- ブリッジが剥がれる
- フレットのバリが出る
- 塗装にひびが入る
等が起こります。
湿気が多いと
- ネックが反れる
- 金属パーツが錆びる
- 木製部分が反れるもしくは割れる
- カビが生える
等が問題が発生します。
とりあえずまずは家に湿度計を置きましょう。
ホコリ
愛用のギターがホコリまみれになることを想像するだけで、ホコリがつかないようにしようと思いますね。
サウンドホール内のホコリの除去とかめんどくさいですし、
エレキギターやエレアコのジャックにホコリが入って良いことはありません。
ギターの弦の下にホコリがたまりやすいので、弦交換の時には念入りに掃除しましょう。
こまめに拭くことで傷つくのが嫌でしたらエアブロワーを使用することもできます。
直射日光
直射日光があたると、特に夏場に温度が急激に上がります。
急激な温度変化にギターは弱く、高温多湿環境下ではボディや各パーツの寿命が著しく縮みます。
また、塗装部分にも直射日光は影響があります。劣化を早めることになるので危険です。
夏場
高温多湿の日本の夏はギターにとっては大問題。
ギター販売をやっている方に聞きますと、
ギター保管庫は24時間365日エアコン完備で温湿度コントロールしています。
冬場
冬場の注意点は乾燥です。
一晩車の中に置いていただけで塗装にクラックが入ったと言うこともあります。
しょっちゅう弾くからと室内につるす、もしくはスタンドを使用していても、湿度チェックは毎日行いましょう。
環境によっては加湿器の購入も必要です。
直接蒸気がギターに当たると湿度過多になり、今度はボディが反ったり、パーツが錆びたりしますので、
ギターと加湿器との距離はきちんととりましょう。
おすすめの加湿器はこちら↓↓↓
保管方法その1:スタンド
ギターを放置していると破損の原因になります。
また、壁に直接立てかけたり、床に置くと、置き方によってはネックが反ったりします。
ギター保管で一番手っ取り早いおツールがスタンドです。
ギターをしまわずにスタンドに立てかけることで、練習回数が増えてうまくなったと言う点もメリットです。
スタンド使用の注意点
まず何本のギターを置くかを考えましょう。ギタースタンドにもいくつか種類がありますが、
一本用か複数本用の違いがあります。
ラッカー塗装されたギターをラッカー塗装非対応ギタースタンドに置くと、
変色などの化学変化を起こすことがあります。
ラッカー塗装非対応ギタースタンド使用の場合は、布をかませる等の工夫が必要です。
長期使用、長期保存の際は部屋の温度と湿度管理が必要になります。
ギタースタンドおすすめ1:キクタニ ギタースタンド ラッカー塗装対応 転倒防止用ゴム付属 GS-101B
立てかけタイプのギタースタンドです。
転倒防止用セキュリティストラップ付きで、ラッカー塗装対応の親切設計。
ガッチリとした脚部で安定感も抜群です。
購入者のレビューを見てみますと
- ギターやベースによっては安定しない
- 値段相応の感じです。使う分には困りません。
- レスポールのネック折れが不安な方には、このようなタイプのスタンドはオススメしません。
- 2台目の購入です。値段が安く、作りもしっかりしていると感じました。
- 受台がクルクル回ると不評のレビューもあり少し不安だったが、楽器を載せれば動かない
- ギター、ベース以外にもダイソンなどのハンディ掃除機を置くのにも使えました
- 思ったよりしっかりした作りで、安定性もよく、悪くはない。
- スタンドに立てておくと、よく練習する様になります
- 頻繁にギターを使うならば大丈夫なんでしょうが、長期間ラッカー塗料のギターを置くと塗装が変色してきます。
- 震度5強の地震でも倒れませんでした
- コスパが良いと思います
引用:amazon
などです。値段相応と、コスパ良いと言う意見があり、使う人によって感じ方が異なるようです。
ラッカー塗装対応ですが、長期間置いておくとさすがに影響があるようです。
お手軽な価格なのでお試し購入もアリですね。
ギタースタンドおすすめ2:HERCULES GS414B PLUS ギタースタンド
吊り下げタイプのギタースタンドです。
AGS(オートグラブシステム)は、楽器の重量で下降し、同時にアームが上がりネックを掴むように保持します。
28mm~52mmのネック幅に対応。
購入者のレビューを見てみますと
- 高重量レスポールはダメです。軽いエレキやアコギなら物はかなりしっかりしてるので良いと思います。
- 床掃除などの際に スタンド自体を移動させる時など手をよく挟みます。
- 倒れない。ただそれなりにフレームも大きく作られているための重量感はあるように感じる。
- 高さ調整が少しやり辛いが、一度設定すれば良い
- ブランドに比して価格も高くないので、お勧めですよ。
- 取り回しが良いのでギターを弾く回数が増えました。
- 安定感があり、精度が粗いことによるガタつきなども全く無い
- これを買うまでは1000円くらいのよくある安価なギタースタンドに置いてたから安定感の違いがものすごい!
引用:amazon
などです。
抜群の安定感と取り回しの良さを評価する声が圧倒的に多かったです。
ギタースタンドおすすめ3:HERCULES ギタースタンド GS302B
折りたたみ式のギタースタンドです。
厚みの薄いソリッドギターもしっかりホールド可能。
ギターケースに楽々収納できるコンパクトボディ。
購入者のレビューを見てみますと
- ちょい置きには丁度いいです。安定感もバッチリです。
- ボディの一部を使ってギターを支える構造のため、ボディがないSLG110Sは支えることができず倒れます
- ネックの固定がされない分、横からの衝撃に倒れる可能性がある
- 楽器との接点が経年劣化して金属丸出しになりますので替えのカバーがあればいいなと思います
- 見た目とは異なり、シッカリ!とした造りです。 グラつく事もありません。
- 変形ギターは使えないよ!間違わないでよ。
- ストラトキャスターのジャックが当たってしまうのが、残念です。
- 類似した他の商品に比較して安定感も抜群だし思いのほか軽量。
引用:amazon
などです。
コンパクトなのに安定感があり、しっかりとした作りになっていると評判です。
楽器との接点が経年劣化して金属が丸出しになり、それを放っておくとギターに傷がつきますので、
その部分の強化が必要です。
ギタースタンドおすすめ4:HERCULES ギタースタンド GS525B
複数台立てかけタイプのギタースタンドです。
ギターやベースを5本まで置くことができ、アコースティックギターでもエレキギターでもどちらでも使用できます。
ネックのUの字の部分が動くのでケースごと収納することもできます。
購入者のレビューを見てみますと
- アコースティック5本入れたら出し入れしにくい
- 作りは相当しっかり、尚且つ軽量。余程の事があってもまず転倒しない
- 変形ギターには不向きでした。下が浮いてしまい安定しません
- 部屋でそぉ〜と慎重に置くのであれば問題はないのですが、ライブとかでさっと置くのは難しいと思います
- もう少しギターが縦方向に起きて立て掛けられれば場所を取らないのだが・・・
- 取り出しやすいのでメンテも頻繁にするようになりました
- ボディー受け部分は柔らかい素材マーチン等のラッカーボディーでも問題ありません
- 過去5~6本置き用を数個購入しましたが、1万円しますがこれが一番いい
引用:amazon
などです。
複数本対応のギタースタンドとしては抜群の評価を誇ります。
完成している状態で商品が届くので、組み立てるのが苦手だと言う人も安心できます。
保管方法その2:ケース
ギタースタンドを使用してもギターを置いている部屋の湿度や温度を管理しないとギターの劣化を早めることになります。
湿度調整剤をハードケースに入れてからギターを保管すれば安心です。
ギターケースの種類は、大きく分けてソフトケース、セミハードケース、ハードケースの3種類があります。
ソフトケース、セミハードケースとハードケースの違い
ハードケースはアタッシュケースのような頑丈なつくりをしています。
飛行機に乗るときにギターを預ける時には重宝します。
重いのでハンドキャリーによる長時間の持ち運びには適していません。
ハードケースに湿度調整剤を入れて保管が最も手軽で安心のギター保管方法です。
ソフトケースは軽いので主に移動のために使用するものですが、
湿度がたまりやすく、衝撃に弱い特性を持っています。
ソフトケースに入れて部屋に短期間置いておく場合は湿度調整剤を入れておくほうが良いでしょう。
セミハードケースはまさにハードケースとソフトケースの中間にあたります。
ソフトケースより衝撃に強く、ハードケースより軽い。
長期の保存に関してはハードケースほど適していません。
背負えるタイプのものが多いので、移動に関してはぶつかって破損の恐れがソフトケースより軽減されます。
ギグバックってなに?
一般的に、緩衝材が入って作りがしっかりしたソフトケースのことをギグバッグと呼んでいます。
英語圏でもGIG BAGと呼ばれています。
小規模ライブのことをGギグと呼ぶので、それにギターを背負っていくためのソフトケース。
ケースの置き方
ギターケースを横にして積み重ねておくことは厳禁です。ギターの破損や劣化につながります。
ケースに入れておく場合、箱型長方形のケースであってもネックが上になるように置きましょう。
ソフトケースに入れて床に寝かせていると、誤って踏んでしまうこともあります。
または蹴ってしまい破損もあり得ますので、気をつけましょう。
湿度調整剤をハードケースに入れる
最も簡単で確実なギター保管方法として挙げられるのがこの、
湿度調整剤をハードケースに入れて保管する方法です。
不在時までエアコンを回したくない方にはお勧めの保管方法です。
湿度調整剤おすすめ:フェルナンデス DR DRY 湿度調整剤 楽器用
湿度が高い際は湿気を吸い、乾燥しているときは水分を吐き出して湿度を調整できる優れものです。
ギターケース内の湿度を一定に保つことにより、ギターの劣化や破損を防ぎます。
購入者のレビューを見てみますと
- 半年程度の効果なので、半年に1回程度買い替えて使用する心算
- ケースの中に入れておくだけなので 便利です。
- 室内湿度が(30~50%)のとき、ケース内は(42~45%)と非常に安定している。
- コスパ抜群です
- アコースティックギターのハードケースに必需品だと思います
引用元:amazon
などです。
購入者の中に多かったのが、湿度計で計測していないから効果がよくわからないと言う声でした。
保管しているギターに反りや劣化が見られないのでしたら、効果有と言うことです。
実際に湿度計で計測したカスタマーレビューは目に見える効果有と言うものが多数あります。
目に見える数値で効果が知りたいのでしたら湿度計も購入しましょう。
ギターケースおすすめ1:Ayers GIG BAG
ソフトケースでお勧めのギグバッグです。
保管と言うとハードケースに劣りますが
25ミリ厚のスポンジでギターをしっかり保護
ギターを持って移動にはおすすめです。
ギターケースおすすめ2:GATOR エレキギター用 ハードケース
ミリタリーグレードのポリエチレンプラスチック製アウターシェルを採用し、伝統的な木製ケースよりも軽量設計
TSA承認されたロッキングラッチを採用し、国外向けの飛行機に乗せる時も安心です。
ギターケースおすすめ3:GATOR アコースティックギター用 ハードケース GC-DREAD-S
アコギ用ハードケースです。ドレッドノート対応になります。
耐久性の高いABS素材を使った外装
このシリーズはギターのサイズごとに各種取り揃えてますので、ギターのサイズを確認の上購入しましょう。
保管方法その3:保管庫
ギターの保管方法は人が快適に生活できる温度をキープすれば良いと言いますが、
ギターを置いている部屋にいてるわけではないし、
仕事や学校に行っているときに無人の部屋でエアコンをかけ続けるのは難しいですね。
そんな時に、この保管庫やトランクルーム契約と言う選択肢が出てきます。
保管庫おすすめ:全自動恒湿庫フラットドライFD-140A(B)
東洋リビング株式会社が販売しています。
独自開発の除湿ユニット&加湿ユニットで庫内湿度50%RH(±10%)一定保持
乾燥剤の交換が不要でメンテナンスフリー
動作音はほとんどなく、静かな場所への設置も可能
電気代はなんと1年間で100円以下の超省エネ設計!
保管方法その3:つるす
スタンドを使いたいけど部屋のサイズ的に邪魔になるなど、
特に部屋のスペースに限りがある方におすすめの方法です。
ギターハンガーおすすめ:String Swing ギターハンガー CC01K
商品説明を見るとかなり強気の文章です。
”製造元や品質のよくわからない典型的なギターハンガーとは違います。”
”あなたのギターを安全にきちんと保管しながらも、”壁に飾るアート”に変えてしまうでしょう。”
保管方法その4:壁に立てかける
ギターを壁に立てかけると倒れて破損する可能性があります。
破損しなくても壁に立てかけて長期間置いておくことでネックに負担がかかり反りが生じる可能性があります。
ギタースタンドやケースを使用したほうが良いです。
保管方法その5:床に置く
ギターを床に置くと、そこに物を落としたり、蹴ってしまったり踏んでしまったりと
破損する可能性があります。
ギターによっては床に置くだけでネックに負担がかかるタイプもあります。
ギターハンガーやスタンドを活用しましょう。
保管方法その6:トランクルームを利用する
保管場所がない。
保管環境が悪い。
長期保管したい。
そのような場合はトランクルームを借りる方法をお勧めします。
保管前メンテナンス
長期保管でも短期保管でも保管前メンテナンスは重要です。
特に拭き上げ作業は使用後に毎回行えます。
きちんとメンテナンスを行うことで長くギターと付き合っていきましょう。
拭きあげる
ギターを使用すると各所に汗や手あかが付着します。
酸化して腐食損傷の原因になりますので、きちんとお手入れしましょう。
主に拭き上げる箇所は以下のポイントです。
- 弦
- 指板
- フレット
- ボディ
弦を緩めるか締めるかそれとも外すのか
毎日ギターを手に取って弾いているのであれば弦を緩めないことが多いでしょう。
しかし、長期保管の時は弦を緩めることが勧められています。
ギター製造会社の説明にはほぼ長期保管時には弦を緩めてくださいと言う記載があります。
弦の引っ張る圧力でブリッジが浮くと言うのがその理由です。
長期保管時にギターの弦を外すのは良くないです。
どこのメーカーの説明にも弦を外すようにと言う指示はありません。
ギターは弦によってある程度のテンションを保つ作りになっており、
弦が張ってないとネックが逆に反ってしまう可能性があります。
保管方法をきちんと行い、ギターと長く付き合っていきましょう
ギター保管に関してザックリとみてきました。
ご家庭でできる手軽な長期保管方法でおすすめは
ハードケースに入れて湿度調整剤も一緒に投入することでしょう。
ただ、何本もギターを持っていたり、部屋の状況や、長期保管ではなく短期保管しかしないと言うように
ユーザーによって状況は変わります。
是非ご自分の環境や使用状況にあった保管方法でギターと長く付き合っていきたいですね。